長寿の秘訣

浜岡 勤

ベルリンの壁の前で

山梨県北杜市小淵沢町の八ヶ岳麓にある古神道本宮、身曽岐神社は私の霊的修行始源の神社である。天の岩屋で天照大神が霊性を高めたと伝えられている十種神寶御法【とくさかんだからのごほう】を体験、日本文化の根源は古神道にある、と信じ“行”を続けている。

その神社の債権問題に取り組んでいるうちに、環境維持保全の問題解決活動へと導かれていった。NPO自然環境保全センターの仕事である。平成15年12月に認定され、翌年1月から活動をはじめた。孫たちにきれいな環境、維持可能な地球を残そうという仲間が集まり結成されたこのNPOの副理事長を務めている。

文集17号のテーマは「地球を守る」。そのいきさつをまとめ、目標と毎年の活動を記せば本編集の意図に沿う。例えば、秦野市平沢にある出雲大社相模分祠草山宮司の発案ではじまった「千年の杜づくり」植樹運動への支援もおこなった。毎月の草取りにも参加している。

「地球を守る」ための個々の活動内容よりその基盤になっていて人を突き動かすエネルギー源、生き生きとしたその人の生き方そのものを生み出すマグマと言われるものが、「地球を守る」というテーマをはじめ、どんな課題を追求するにせよ重要であるという認識に至った。 

端的に言えば、この世に生を受けたことの奇跡、そして、健康であることの有り難さに氣づくことが「生かされていることの証」である。

何をしなくても自然に老い、ほっておけばどんどんエネルギーは減少していく。地球はいっときも停止しないのが自然であり、変わり続けることが自然である。そして、『健康であること』こそ、その土台である。「地球を守ること」と『健康であること』は非常に関係あることなのだ。

NPO自然環境保全センターのホームページに「副理事長コーナー」が設けられ、毎月思いつくままにテーマは自由でよいと条件で書くことになった。スタートは、『健康』を採りあげることにした。

ではなぜ、誰もが『健康であること』を望むのであろうか?その理由は心身の『自由』のためである、と信じている。

1990年、東西が一つになったドイツを訪れ、崩壊したベルリンの壁を見た。壁を境に東ドイツから西ドイツへ、命の危険も顧みずどれだけ多くの人々が脱出しようとしたか!

何者にも束縛されない『自由』こそが、人間にとって最も大事であることを物語っていた。18年前の秋のことであった。ベルリンの博物館に飾ってあった数々の越境のための道具。特に、地下に掘った暗い穴を下り一気に上り詰める一人用のトロッコは、『自由』のシンボルだと思った。地下の途中で止まると窒息してしまう。それほどの危険を冒して、人々は『自由』を求めたのだった。

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