上海で学ぶ

昨年11月末に国際二宮尊徳学会が上海で開催された。前後の観光を含め6日間の2年ぶりの訪中でした。この学会は名前のとおり小田原が生んだ江戸末期の偉人(私流にこう呼んでます)、二宮金次郎改名して二宮尊徳(ソントク、正確にはタカノリとも)の功徳を学びそれを実践、伝承していこうと言う主旨の元に集い勉強することを目的に設立されております。

今回は「報徳思想と和諧」と題して開れた。“和諧”はあまり使いませんが“調和する”の意味で中国語でもあります。

この学会は7年前に北京大学(北京市)で開催、5年前に東京で、3年前に大連民族学院(大連市)、そして昨年華東理工大学(上海市)と隔年で4回開かれました。中国で3回が行われていますが、これには次のようなわけがあります。

中国は今改革開放のもとに大変な勢いで市場経済が伸びておりますが、それは東部の沿岸地域が主力となっています。上記の3つの場所も北半分の沿岸地域ですし、さらに南に行けばアモイ、香港、広州と開発途上市が続きます。

沿岸から離れた西の農山村地域は日本の過疎地域と同じように疲弊が進んでいるようです。農民工という出稼ぎ労働者のニュースをみれば、まさに日本の4~50年前の光景が思い出されます。

そこで大学を中心とした先生方、特に日本文化研究に熱心なところが、この現状の打開にどう立ち向かうかとして注目したのが尊徳思想だったわけです。農村の再興という点では二宮尊徳の行った手法が注目に値すると考えているということでしょうか。。

さて話を元に戻して、今回の学会には日本から70名程(小田原、掛川市、御殿場市、日光市、東京、京都、福岡市など)、中国側が50人程参加でした。

私は演壇に立つほど勉強してませんので、もっぱら聞き役でしたが本当に勉強になった。毎回感ずることですが中国の若者の勤勉さには驚きました。このエネルギーが集約された時は中国の力はすごいものになるでしょう。

この類の学会は科学系のものと違って直ぐに効果が実証できませんが、今後は机上の議論だけでなく、実践例の報告が期待されるところです。

次は学会の前後の観光見聞です。上海は2010年の世界万博を控えて活気づいているようです。強制執行による退去のニュースでも見ましたが、ビルの林立の谷間に昔からのスラム街?あり、そこの住人を強制的に移動させようとしていると聞きました。

上海は1800年中ごろにはイギリス、アメリカ、フランスのちに日本が租界を造り治外法権地域を設けた。その名残は今でもあり、当時の異文化の建物は保存しながら有効に使っていて、この点は感心させられた。

次に南京での印象です。個人的には一度行きたいと思っていたのが虐殺の現場ですが、今回訪ねる機会を得ました。

1985年に開館した「侵華日軍南京大屠殺記念館」がその場所で、1937年に日本軍が大虐殺を行ったとされる13の現場の一つをそのまま保存する形で造られて記念館です。現場、写真、保存品などを見るとなんとも言いようの無い恐ろしさが迫る心境でした。

あまり食べ歩きはしてないが、11月は、上海ガニがおいしいと聞いていたので食べては見たが、もともと私はかにが好きな方でないこともあり、びっくりするほどのことはなかった。安いかにだったのかもしれません。小ロンポーは本場だけありどんな種類のものもおいしい。

そして極め付きは紹興酒(老酒)をふんだんにたしなめたことでしょうか。中華料理にはビールも良いが寒い時期は紹興酒がいちばんだ。

地球上余り遠くに行ってみたいと思わないが、中国は今後の発展を見てみたいので時々行きたい所だ。

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