金融危機に思う
昨年10月にアメリカのリーマンブラザーズ社の破綻に端を発した金融危機台風はこの数ヶ月で世界を巻き込んで吹き荒れている。
10年前の日本のバブルの崩壊は日本のみの台風であったが、今回はアメリカもちろん、ヨーロッパ諸国、ロシア、中国インドなどのアジア諸国、ブラジルなどの南米おも襲う勢いと早足で来襲している。
なぜこのようなことがおこるのだろうか。経済の専門家でもないので類推と浅知恵でしかいえないが。経済活動をするには品物やサービスを作って売る側とそれを買う側がいて、その間には代金が必ず存在するはず。
ところが手元にお金が無い時にお金を借りて支払うという手法が昔からある。それが信用取引であり、ローンという仕組み、手段となっている。借りる方はもっと借りたいのに貸す方は「もうこれ以上は貸さない(貸せない)」ということが起こる。そうすると支払いが行き詰ってしまい、次々とお金が回らなくなる。個人とローン会社が破綻してしまう。
ここには銀行が絡むわけでいよいよ金融問題が起こってきてしまう。今回の問題の端緒はこんなことだろうか。
今日の社会ではローンという金貸しが多様化しており、何だか借り易くなっているのも大きな問題ではないか。要は自分の持つ資金の範囲で物を買ったり、旅行をしていればどんな危機が起きても慌てなくてすむ道理である。
個人、企業、金融機関いずれの場面でも安定と安心が大切と思うが、自由主義経済の中での活動の倫理が乱れているのも事実だ。
二宮尊徳(金次郎)について少しばかり学んでいるが、この人の活動は江戸末期ですから農政すなわち農村の復興において大変な努力と実績をあげている。尊徳が言った言葉に“経済なき道徳は労多くして功なく、道徳なき経済は永遠の道おぼつかなし”と言っている。
まさに今はマナーの無い経済社会に落ち込んでしまっているのではないか。お金は額に汗して稼ぐのが本来の姿と言うのは老爺さんのたわ言だろうか。



