警衛の警察官が助けに走った
「子どもが溺れた!」
という河原での騒ぎは、警衛体制で川幅40~50メートルもある白川の護岸に停まっていた警察のパトカーにキャッチされた。前後して119番通報を受けた可茂(可児郡と加茂郡)消防組合の東消防署からも警察に通報された。
すでに白川中学グランドの警衛ポイントに立っていた応援部隊の岐阜県警萩原警察署、K巡査(25)とE巡査(22)の2人は、この騒ぎを知るとグランドを飛び出し、河原へ向って走り出した。石がゴツゴツする河原を横切り、子供育成会の見張り所に来合わせた地元加茂警察署の警部補に、警察手帳と受令機(連絡用の警察無線機)を預けて流れの中に入って行った。
時刻は、119番通報から10分ほど過ぎた午後1時30分頃であった。この時はまだ流れに呑み込まれた子どもは発見されていなかった。水量が多く濁った流れの中では必死の捜索活動が続いた。流れの中には警察官5人、消防署員3人、駆けつけた町の人2、3人がいた。そして間もなく、消防署から持ち込まれた手漕ぎ救命ボートも漕ぎ出されてきた。
消防署に「子どもが溺れた」と異変を知らせる119番を入れたのは、近所の主婦(39)である。護岸に沿って建つ2階建てのこの家は、階上の居室と客間は河原を見下ろすように設計されていて、玄関は道路反対側にある白川中学グランドに面していた。
彼女は119番をした後、外で消防署から駆けつける救急隊員を待っていた。水難現場の河原へは、この主婦の家の駐車場脇にある石段が一番近かった。



