1年を振り返ってと今年の抱負

水谷 重光

昨年は、とうとう古希を迎えたと思っていたら、もう半年以上が過ぎてしまっている。
この1年、何をしたのだろうと振り返ってみると、あまり心に残ることは、何にもしていないなあ!と、つくづく思うのである。

まず、大きなことは、道楽ではじめた仕事にかけた労力が最も多く、あと、年月の立つのは早いもので、1年はあっというまに過ぎてしまう気がする。

仲間とのゴルフ、健康のためにせっせと参加したウォーキング、家を作り直したあとの庭造り(植木の植え替え、芝播、剪定鉢物の植え替え)同窓会等への幹事役などあまりたいしたことはやっていないなあと思うのである。

その他、夜の自分の時間にやりたい事はいろいろあるのであるが、年のせいかどうか、夕食時に一寸晩酌をして、一服すると、直ぐに横になりたくなり、ついうとうとして、時間が過ぎてしまうのである。

これも年のせいかなと、諦めているのであるが、家内に言わせるとなんだかんだと、なんでもやるから忙しすぎて疲れるんだという。

しかし、最も手のかかるのは、道楽で始めた仕事なのであるが、お客様から要求があるとついのめりこんでしまうのが悪い癖で、どうしようもないのである。

おかげで、道楽で始めた仕事が、だんだんと道楽でなくなりつつあり、一寸気になっているのである。それでも、超精密型のワイヤーバーは、他社では、どこも出来ないので、やはり自分のところでやるしかないかな?考えているのである。

それとこの分野は、これまでの常識でこの塗布法式は筋ムラが出る方式であるとされていたので、各社とも、導入試作の段階であり、したがって仕事にもムラがあり、めちゃくちゃ忙しい時と、まったく暇な時があり人を雇うわけにも行かず忙しい時には頭にきてしまうことも度々あったのである。

同時に、お客様からの要求は次々に難しい要求になるし、また人手を省くための改良もなかなか困難で、頭もしびれてしまうこともあったが、出来上がった時には、“ザマーミロ!”とうとうやったぞ、と快感を覚えたものである。

しかし、昨年のように世の中、嫌なことばかり続くと、なぜ、日本人はこんな変な人間になってしまったのだろう、と考えていると、余計疲れてしまうのである。

次に、昨年はついに、私に担当の“日本酒を楽しむ会”は1度も会を開催しなかったのである。

計画をしなかったわけではなく、青梅線沿線の澤之井の辛口で有名な澤之井酒造の見学とそこのレストランを使って会合を持つべく全て手はずを整えて、事務局に提案したのであるが、少し遠いので来る人も少ないかもしれないからやめたら?といわれ、すっかり気がなえてしまってやる気がなくなりそのままになってしまったのである。

昔の若い頃なら“てやんでえ”とやってしまったと思われるが、やはり年だなと、おもってしまったのである。

でもこれでは私が“わの会”に入っている意味がないので、今年はつまらない会になるかもしれないが、日本酒は種類がたっぷりあるお店で開催するようにしなければ、と考えている。

もう一つは、私の所属しているロータリークラブで、海外からの留学生の面倒を“米山奨学会”の奨学金を使って面倒を見ているのであるが、たまたま私が責任者となっているのである。

この留学生は、バングラデイッシュからの学生であるが、日本の学生と違って、ほんとに勉学一筋、アルバイトをしている暇もないという、とにかく、優秀な学生で自分の研究成果を、国際会議で発表しているほどである。

しかしこのような状態であり、奨学金だけでは生活費もままならず、昼食も十分に取れない日がかなりあると言う話が別の所から私の耳に入ったので、ただしてみるが大丈夫ですとのこと、これでは正式に援助金も集めることも出来ず、一部だけでもと思い援助することにしたが、ほんとに純粋そのもので、感じ入った次第であった。

昔は、日本人学生も大学とは勉強をしに行くところとして頑張っていたと思っていたが、いつの間にか大学とは、遊びに行くところになってしまっているようで、これから日本はどうなるのかと考えると悲しくなるのである。

このように考えてみると、昨年はたいしたことが出来てないな、と感じていて70歳という節目の年もあと4ヶ月もすると過ぎてしまうことを考えると、ぼやっとしていられないなとあせるのである。

確か60歳になったとき、これで一人生過ぎた、それまでは仕事に、又自分のために一生懸命やってきたがこれからは余分な人生になるので世の中のためになるように生きてゆこう、といった覚えがある。

ほんとにそのとうりになっているかどうか、確かめられないが、70歳を過ぎた今、出来るだけの事をしていこう。

先ず、仕事のことでは、現在手がけているのが超薄層塗布の技術に関するものである。この技術については今非常に注目されていて、どこも何とかしようと考えているのである。

超薄層膜というのは、乾膜で0.2μm程度のものでこれまでは固形物を非常に薄く希釈した液を5~6μmに塗布してそれを乾燥して超薄層にしていたのであるが、最近は何とかしてウェット膜厚から出来るだけ超薄層で塗布したいという希望が強くそこに需要が出てきているので、私の20~25μmの極細ワイヤーバーに目が向いてきているのである。

これはユーザーからすると使用材料が減りコストダウンにつながることになるのであるが、それと同時に乾燥に必要なエネルギーの大幅な減少にもなるわけで、今、問題になっている地球温暖化対応のエネルギー排出減につながることにもなるので出来るだけ貢献できれば良いなと考えている。大いに努力してゆきたい。

次にわの会の活動の件で、今年こそ“日本酒を楽しむ会”できるだけ早くを開催したいと考えている。  

以 上

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